第141章

夜。

大島莉理はベッドの上で何度も寝返りを打った。眠れる気配がない。さっきのやり取りを思い出すたび、穴があったら入りたいくらい恥ずかしくなる。

とくに、田中辰哉があの一言を口にした瞬間。

「今のところ、俺も君と同じだよ。恋愛のことは考えてない」

大島莉理は、その場からほとんど逃げ出した。

自分、ほんとにバカだ。

岩崎太陽がひとこと尋ねただけで、田中辰哉本人は何も答えていなかったのに。なのにどうして、勝手に「脈あり」だなんて思い込んだんだろう。しかも、田中辰哉の機嫌を損ねずに断るにはどんな理由がいいか――そんなことまで一人で悩んで。

恥ずかしすぎる。恥ずかしすぎる……!

枕を引...

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